THE BIG SWIRL 大渦発売のお知らせ

THE BIG SWIRL 大渦発売のお知らせ

2020.02.14

2月21日12:30~発売
The Big Swirl 「大渦」発売のお知らせ

「大渦」は、ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティの7番目のブレンデッドモルトウイスキーになります。 スパニッシュ・シェリーホグスヘッド樽と、バーボンカスクで熟成後、アメリカン・シェリーカスクで2年以上熟成されたスぺイサイドモルトをブレンドしました。 アルコール度数50%で瓶詰めされており1895本のリリースとなります。ソサエティのシングルモルトと同様に、冷却ろ過も着色もされていません。

 

・フレーバープロファイル

ソサエティのブレンデッドモルトには、テイスティングパネルによるフレーバープロファイルの割り当てはありませんでしたが、今回使用されているウイスキーは特定のフレーバープロファイルに啓発されています。それはディープ・リッチ&ドライフルーツに該当します。 

・味わいについて

この最新のブレンデッドモルトの味わいの印象は、ファーストフィルのスパニッシュ・シェリーホグスヘッドで熟成されたウイスキーと、バーボン樽で熟成後にファーストフィルのアメリカン・シェリーカスクとのウイスキーの組み合わせを感じて頂けるでしょう。その味わいは、バランスと複雑さが加わったスパイスミックスのニュアンスを備えた、濃厚でフルーツ感満載な1杯に仕上がりました。

ソサエティのスピリッツマネージャーのユアン・キャンベルが「大渦」のブレンドを監修しました。彼がどのようにフレーバープロファイルを基にこのアイデアを考察したかをここにお伝えさせて頂きます。

「ディープ・リッチ&ドライフルーツのシェリー樽のウイスキーは、最も人気のあるフレーバープロファイルの1つです。大渦は、エキゾチックカーゴのリリースで追求したシェリータイプの進化形です。しかし、前回は100%のスペインオークの原酒を使用する代わりに、今回はスパニッシュ・オークとアメリン・オークの原酒を組み合わせています。私はそこから得られたバランスを本当に気に入りました。それはスパイシーではなく、少し甘く、しかしそれほどリッチ過ぎず、本物のシェリーの味わいを楽しませてくれます。また、今後のシェリーカスクでのリリースの材料を提供するために、使用するシェリー樽のソレラシステムにおいて、ソサエティは独自のルートを我々は持っています。それは、幸いなことに、ソサエティからさらに多くのシェリーの良さを持ったリリースがメンバーの皆様にご案内することができるでしょう。各バッチで非常に一貫したスタイルを目指しているのではなく、テーマのバリエーションのようなものになります。ボブ・ディランがバックカタログを演奏するようなもので、同じ曲をまったく同じ方法で演奏することはありません。」

              ・ブレンドに含まれるウイスキーは何ですか?

シングルカスク、シングルモルトと同様に、ウイスキーの出所は明らかにしていません。私が強調したい、最も重要な点は、ブレンデッドモルトスコッチウイスキーの誕生におけるソサエティの役割とは、結果として得られるフレーバープロファイルであり、ウイスキーそのものの起源ではありません。

「大渦」の大きな特徴として、シェリーカスクの大きな影響にもかかわらず、アメリカン・バーボンバレルが持つアロマとフレーバーも際立っていることです。木材の影響は、甘いバニラ(木質植物の細胞壁を構成する構造ポリマーの熱分解によるバニリン)およびココナッツあるいはハリエニシダ(オークラクトン、木材のマトリックスから抽出された遊離化合物)として伝わります。 

熟成に関しては、アメリカのオークとヨーロッパのオークの違いは、基本的に木材のマトリックスに存在するさまざまな遊離化合物のレベルです。ヨーロッパのオークには、アメリカのオークに見られる高レベルのオークラクトンが含まれていないため、ココナッツ香の甘さが少なくなります。さらに重要なことは、おそらくヨーロピアン・オークのタンニンのレベルがはるかに高いことです。タンニンは熟成されるウイスキーに苦味と渋味を与えます。また、高レベルのタンニンとヨーロピアン・シェリーカスクから抽出された高レベルの色の間には間違いなくつながりがあります。

ぜひ7番目のブレンデッドモルトである「大渦」をぜひこの機会にお楽しみください。
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